What is Mainline
Mainlineはシャシーダイナモを専門に製造している 1992年創業のオーストラリアのメーカーです。Mainlineは業界の最先端を行くシャシーダイナモシステムを開発・製造しており、
- 他のメーカーではできない高度なダイナモ制御と測定結果の正確性、高い測定再現性
- 業界最多レベルのデータ収集、ロギング、分析機能
- 簡便かつ多種多様な拡張性
の3つの大きな利点、特徴を備えています。
従来のダイナモメーターではオペレーターの設定によって測定結果が変動してしまうパラメーターが存在しており、同様の結果を再度出す(データの再現性)事が苦手でした。Mainline Dynoは人が測定結果に介入できるパラメーター設定を極力排することによって、人的要因をできる限り取り除いています。また、機械側でも発生していた測定誤差は、緻密なダイナモ負荷制御装置を組み込むことにより、どんな状態でも即座にリターダーが追従、多種多様なパラメーターをダイナモメーターに取り込み、監視しながら制御するため測定エラーは発生しにくくなっています。
また、さらなる測定の正確性、再現性を追求した結果、タイヤとローラーのトラクション要因を排するために、ハブ直結型ダイナモ「PROHUB」をラインナップしました。PROHUBは3000psの車輛を複数回測定した場合の測定誤差は0.5%以下という高い測定再現度がMainline社の検証により示されています。
ダイナモの種類によって、負荷発生装置には油圧タイプ、リターダータイプの2種類が存在していますが、Mainlineは渦電流リターダーを負荷装置に採用しています。渦電流リターダーを負荷装置に採用するメリットは以下の4つが挙げられます。
- 大容量の負荷を発生できるため、油圧式装置に比べ高出力測定に対応できる
- 油圧式装置に比べ、保守管理が楽
- 油圧式装置に比べ、高レスポンス
- リターダーで車輛を駆動するにあたり適度な慣性抵抗を持たせられることによって、車種を選ばず、実走行により近い(変速動作 etc.)測定が可能
上記メリットが油圧式の負荷装置のメリットを上回る為、Mainlineは渦電流リターダーを採用しています。
Mainlineは創業当時、車載診断機の製造販売を行っておりました。そのため、車の状態を知るにはデータが重要であると考えからシャシーダイナモにも多種多様なデータ収集、ロギング、分析機能を盛り込み、コアな部分まで深堀できるデータ解析ソフトウェアの開発にも自社でソフトウェア開発チームを設けリソースを注いでいます。
単なるデータ収集、分析から現在は昇華し、主要コンピュータメーカーHaltech、MoTeC、Link ECU、と接続・連携することができます。1つの機能例としては、予め目標空燃比をダイノ側で設定し測定を行うと、目標値と計測値の差が詳細にグラフ表示され、データの問題点を解析することができます。取得したデータ値、補正したデータ値はそのまま使用中のECUのデータテーブルに適用することもできます。
また、他ダイナモメーカーに先駆けてOBD2接続に対応しており、OBD2から取得できるデータ数も他メーカーに比べ一日の長があります。また、多数のデータを取得・監視できるので、あらかじめアラートのパラメーター設定をして頂くと、車輛故障のフェイルセーブになります。
これ以外にもユーザー様の細かい要望にも応える機能を多数ご用意しております。
PROHUB2000Pはユニット追加購入、ソフトウェアアップデートだけで 4WD モデルにアップグレードができる等、高い拡張性を備えています。分析機器の追加も簡単なプラグ接続で対応できるため、追加導入コストは低廉、短期間で追加が可能です。他メーカーでは更新工事、場合によっては買い替えが必要になることもあるため、長期的なコストの削減、稼働率向上に寄与しています。オプションで追加した機器は機器導入時から使用しているMainlineのDyno Software一つで制御、測定、分析までできるので、機器導入後の習熟時間短縮も図れます。またDyno Softwareは永久にアップデートが提供される(※1)ため、時代の最先端の測定技術、分析技術を維持できます。
(※1 PROHUB 2000L、2WD600Lは12か月間の無償アップデートになります。)
これら3つの特徴を評価頂けている為、世界中のお客様にMainlineを支持して頂いております。